E60M5 その5
2013-04-15


ドライブロジックの数値が低いほどその操作速度は遅くなり、S-5モードであってもアクセル開度が少ないときのシフトアップ速度の遅さに絶えられず、一番早いS-6モードを選ばざるを得ませんでした。

もちろんアクセル開度が全開に近いとS-6モードでは俗に言う蹴飛ばしクラッチをコンピューターがしてくれます。シフトアップする度にタイヤをきしませるようなシフトアップもS-6モードなら右足の自由です。ですからアクセル開度さえ少なければ静かにシフトアップしてショックも皆無、そんなコントロールをしてくれます。

ブレーキング時にも違いはあります。パートブレーキでシフトダウンの操作をしても案外ずぼらなシフトダウンですが、フルブレーキングからのシフトダウンをすると的確に素早くシフトダウンしてくれます。ただ、前述したようにアバウトな部分も持ち合わせており、正確無比な回転合わせではありません。慣れれば人間よりミスが少ない程度と言うことがよく判ります。

SMGはATモードもあります。ただ、トルクコンバーターを持たずエンジンとトランスミッションはクラッチだけで接続しますから、トルクコンバーターATのようなショックの無いシフトアップ、シフトダウンは望めません。
このことから発売直後M5を降りた方が相当数居られたようです。
ATの出来が悪い、エンジンがピーキーすぎるとか・・・。

基本的にはMTです。クラッチ操作はアクセル開度でコンピューターは制御していますので、ATのようにアクセルをばたつかせたり手荒く踏めばそれなりの挙動を示します。アクセルは常にクラッチ操作をする踏み方をしないと、このM5はまともに乗れる代物ではないと思います。基本は自動クラッチのMT、それがM5の身上だと判ればこれほど面白い乗り物も少ないです。

ATが溢れかえりMTの選択肢が少ないこのご時世に、ある意味AT乗りを拒むM5が大好きです。スムーズさと乗りやすさを求めるならAMGのほうがいいです。自分であれこれ触りたい人のM5です。

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